日本人にとってカップラーメンは日常的に食べてしまうインスタントフードです。一方で、カップラーメンはカロリーが高いという話を聞いたことがある人も多いでしょう。健康的に生活するうえで、カロリー計算は怠らないよう続けたいところです。この記事では、カップラーメンそのものやスープに含まれるカロリーについて解説します。
カップラーメンそのもののカロリーは高いの?
そもそも高カロリーの基準がわからないと、カップラーメンが健康に悪いのかどうかも判断できないでしょう。人間には1日に必要なカロリー量があります。これを「基礎代謝量(kcal)」という単位で表現します。基礎代謝量は年齢や体格、健康状態などによって変動するので一概に断定はできません。ただ、あくまで目安でいうなら10代がピークであり、1300kcal以上を1日に必要とします。20代以上になると基礎代謝量は安定し、1100~1150kcalが基準となります。70代以上は基礎代謝量が徐々に落ちていく、と考えていいでしょう。
つまり、1日の基礎代謝量を超えるカロリーを摂取すると、体内にエネルギーが蓄積されていきます。その結果、ぜい肉や体内脂肪の原因となり、成人病や疲労感を招く恐れが出てくるのです。ちなみに、カップラーメンのカロリーは種類によります。低カロリーの商品なら1杯あたり200kcal以内におさまっていることも珍しくありません。一方で、1000kcalを超える商品が出回っているのも事実です。カップラーメンを食べるときは、表記されているカロリーをチェックしてから種類を選ぶようにしましょう。
麺やスープそれぞれのカロリーはどれくらい?
カップラーメンは麺、スープ、具材の3種類を混ぜて作るインスタントフードです。それぞれのカロリーを調べてみると、最も少ないのは具材と言えるでしょう。そもそも具材は量が少ないので、20kcal以内であることも一般的です。次に、スープにもそれほどカロリーはありません。薄味のカップラーメンならすべて飲み干しても20kcal程度です。ただし、脂っこいスープであれば、カロリーは50kcal前後にまでなります。もっとも、カロリーが高いのは麺で、大盛りになれば1000kcalに近いことも少なくありません。
これらのカロリーを比べて「スープは全部飲んでもあまり健康には関係がない」と考える人もいるでしょう。しかし、スープには大量の塩分が含まれています。また、食品添加物などもスープに染み出しているので、決して健康に害はないと言い切れません。それに、スープを飲みきることで底に溜まっていた麺の残りなども一緒に食べてしまうことがあります。カロリーに関係なく、体調のバランスを整えるためにはスープを最後まで飲むのは得策ではないでしょう。
注意!カップラーメンのカロリーを増やす食べ方
食べ方次第でカップラーメンのカロリーは跳ね上がってしまいます。まず「ごはんと一緒に食べる」方法です。ラーメンとごはんをセットにするのは、日本人にとってごく当たり前の光景です。しかし、ごはん1杯あたりのカロリーは約170kcalです。大盛りであれば、200kcalを超えてきます。ごはんがあることで、せっかく低カロリーのカップラーメンを選んでも意味がなくなります。
また、カップラーメンの味つけにも注意しましょう。主なカップラーメンの種類として「みそ」「しょうゆ」「とんこつ」「塩」の4種類が挙げられます。このうち、ダイエットなどでカロリーを抑えたいとき、塩を選ぶ人は多いでしょう。たしかに、純粋な調味料としての塩は低カロリーです。ただ、カップラーメンでは塩味を整えるため、アミノ酸が多く投入されています。そのため、アミノ酸が多いぶん、塩味が4種類のなかでは最も高カロリーになってしまうのです。カップラーメンでカロリーを抑えたいなら、とんこつスープを選ぶのが無難でしょう。
カップラーメンと上手な付き合い方をするには?
安くて味もそれなりのカップラーメンは、まったく食べないでいるのも難しい食品です。そのため、正しい付き合い方を覚えて太りすぎや成人病対策にしましょう。まず、カロリーと糖質をチェックしてから商品を買うことです。低カロリーのカップラーメンを調べるのはもちろん、糖質が20g台のものを選ぶと、比較的ダイエットへの影響は少ないでしょう。さらに、一緒に入れる具材にも工夫をします。チャーシューなどの高カロリー食材ではなく、もやしやネギなどの野菜中心にしましょう。
「ノンフライ麺」を選ぶことも大切です。油で揚がっている麺はカロリーが高くなる傾向にあります。ノンフライ麺は食感も生麺に近いうえ、低カロリーに抑えられます。何より、カップラーメンを「主食にしない」ことでしょう。カップラーメンは便利な食品なので、ついストックして毎食口にしたくなります。ただ、カップラーメンのなかでは低カロリーの食品も、一般的な基準でいうと「健康的」とまでは言えないので、1日1食を基準にしましょう。
カップラーメンではスープを飲むか飲まないか以上に大切なことが
スープを飲むべきかどうかは、カップラーメンのカロリーを考えるうえで大切ではあります。しかし、それ以上にどんな種類を選んで、どれだけ頻度を抑えられるかのほうが大切です。カップラーメンだけを食べるのではなく、野菜なども一緒に混ぜて栄養バランスを整えましょう。そして、カップラーメンに依存しない食生活を送ることが肝心です。”

カロリー計算編集部

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